夏の恐ろしい話
当店持ち込み時には、既に少し分解されてた エボリューション エンジン。
エンジン異音と、オイル交換時に抜いたオイルにスラッジが混ざっていたとの事で、目星をつけたのがハイドロリックユニット。先ずは点検分解、
”ビンゴ!”エンジンはかかるけど定期的な異音、一番怪しい部分。
ローラー部分のベアリングが破損して、ローラーが偏心しています。
音がでだしてから暫くエンジンをかけて乗ってしまっているとの事で、お客様との今後の修理方法の相談のもと、残りのエンジン部分も分解点検です。
ステーターコイルを留めているボルトの種類が本来とは違うので、嫌な予感は有りました…
ネジの固定方法が悪く既に緩みだしていて、ステーターコイルが動いてローター部分に干渉。
干渉部分の配線がこすれて切れています。
さらに大変な事に!ボルトが緩みだした事で、他の取り付けボルトに負担がかかり、ケースにネジ部分を残し折れています。>_<
これだけでも大変ですが、分解を進めると更に恐ろしい事に…
インナープライマリカバーのエンジン部分の固定ボルト。緩めていた時にそこからオイルがぼたぼた漏れだしたので怪しいと思っていたのですが、分解して目視確認してみると…
ヘリサート修理で開けすぎた下穴と、長過ぎるボルトが原因で、クランクケースが割れて内側へ貫通しちゃってます。
それはオイルも漏れる筈…
持ち込み車輛で整備履歴は不明ですが、整備性を無視した外装のカスタムでも”なんとなく”な嫌な予感は的中です。
ここまでひどいエンジン修理は余り有りませんが、治せる部分はしっかり修理して行きたいと思います。
最後まで読んで頂いた方、夏の恐怖とは関係無い話ですみません(笑)
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